福島大学生協における弁当容器回収 についてのQ&Aのページ
2016/4/1 更新
更新情報:
- このページの内容を、2016年4月時点の形に修正しました。
※ ご質問等あれば、福島大学生協、もしくは、福島大学 経済経営学類 准教授
沼田大輔(TEL: 024-548-8423、E-mail: numata@econ.fukushima-u.ac.jp) までご連絡ください。
- 福島大学における弁当容器回収の仕組みに関するQ&A
- その他のQ&A
- 福島大学における弁当容器回収の仕組みに関するQ&A
- Q1. 対象の容器はどれですか。
- 福島大学生協の食堂で製造された弁当で、フィルムをはがせるタイプの容器です。
- 丼タイプのもの、幕の内タイプのもの、いずれも対象です。
- ラベルに「福島大学生協」と書かれていれば、福島大学生協の食堂で製造されたことを示しています。
- フィルムをはがせるタイプ以外を対象としないのは、汚れ等が付着しており、回収して容器製造メーカーに送る形でのリサイクルができないためです。
- Q2. 対象の商品を買うときに、どんなことがありますか。
- 弁当の値段に加えて、容器代として、1個あたり10円を、レジでお支払いください。
- この容器代は、預り金という位置付けであり、食後、容器を返すと、容器1個あたり10円が戻ってきます。
- 対象の商品のラベルに容器代のことが書かれていないのは、弁当の商品ラベルは、大学生協東北事業連合で作成しておりまして、東北事業連合を通じて弁当を販売している大学生協の中には、容器代の仕組みで回収していないところもあります。このため、弁当の商品ラベルに、容器代のことを表記することが難しく、店内告知、および、レシートへの印字等によって補うこととしております。(今後、東北事業連合で、弁当容器を容器代の仕組みで回収する大学生協が、今より増えれば、商品のラベルに容器代のことを表記できるかもしれません。)
- Q3. 容器代はTuoカード、ミールカードでも支払えますか。
- はい。容器代はTuoカード、ミールカードでも支払えます。
- なお、容器のレジへの返却については、1個あたり10円を、現金にてお支払いします。
- また、デポジットくじ・ガラガラポン(Q16を参照してください)での容器の返却については、くじ引きができる権利をお渡しします。現金での容器代の返金はいたしません。
- Q4. 対象の容器はいつ返却できるのですか。
- 福大生協の営業時間内に、福大生協のレジにお持ち頂ければ、容器1個あたり10円をお支払いたします。
- 閉店後につきましては、リファンドをお支払することはできません。改めて福大生協の営業時間にお越し頂くか、学内に設置されている容器回収ボックスをご利用ください。なお、容器回収ボックスに容器を返却頂いても、容器代をお支払することはできませんので、ご了承ください。
- Q5. 対象の容器の返却場所はどこですか。
- 福島大学生協のすべてのレジで、容器を返却頂ければ、容器1個あたり10円をお支払いたします(購買 (サービスカウンターを含む)、学生食堂、レストラン、図書館店のすべてのレジ)
- 繁忙期の昼時における、講義棟および学生食堂の臨時弁当販売場所のすべてのレジ、購買の臨時レジについても、容器を返却頂ければ、容器1個あたり10円をお支払いたします。
- 弁当を購入されたレジでなくても、フィルムをはがせる容器を福大生協のレジに返却頂ければ、容器1個あたり10円をお支払いたします。
- なお、レジまでお持ち頂くことが大変な方におかれましては、福島大学構内に設置されている回収ボックスをご利用ください。ただし、容器回収ボックスに容器を返却頂いても、容器代をお支払することはできません。ご了承ください。
- 容器回収ボックスは、福島大学構内の12か所に設置しています: 人文棟2階、美術棟2階、行政棟談話室内、M棟1階、M棟2階、L1前、L2・3前、L4前、学食内、生協2階、体育系サークル棟2階、文化系サークル棟2階。詳しくは、こちらをご覧ください。
- 容器回収ボックスやゴミ箱に入れられた容器を取り出して、レジにお持ち頂くことは、学内外の美化などの観点から、ご遠慮ください。
- Q6. 対象の容器は、どのような状態で返却すればよいですか。
- フィルムをはがして、発泡トレーの状態で返却ください。フィルムは、容器の回りについているツメの部分を折り、そこからはがせます。
- 回収した容器はリサイクルしますので、できるだけきれいな状態で、レジにお持ち頂きますよう、ご協力のほどよろしくお願いします。
- 食事の汁などが付着した発泡トレーをレジに持参することはご遠慮願います (汁などが付いた容器は、カビが生える恐れがあるためです)。
- 食後の容器を、フィルムをはがさず重ねることはご遠慮願います (容器の底面に汁などが付いてしまい、カビが生える恐れがあります)。
- 多少へこんでいても回収します。
- 破損した容器をレジに返却頂くことはご遠慮願います。なお、フィルムをはがす際のツメの部分が折られたものは破損には含みません。
- Q7. 発泡トレー以外のものはどのように扱えばよいですか。
- 発泡トレーに貼られていた、はがしたフィルムは、燃えるごみのごみ箱に入れてください。
- フタは、汚れていない場合は、プラスチック製容器包装のごみ箱に入れてください。フタが汚れている場合は、燃えるごみのごみ箱に入れるか、洗ってプラスチック製容器包装のごみ箱に入れてください。
- Q8. 対象の容器を返却して容器代を受け取るために、容器以外のものは必要ですか。
- いいえ。不要です。フィルムをはがした容器のみをお持ちください。
- 購入時にお支払頂いた容器代のことが記載されたレシートetcをお持ち頂く必要はありません。
- なお、容器を返却頂き容器代をお支払したことを印字したレシートを発行いたします。
- Q9. (容器を返却して)容器代はどのような形で受け取れるのですか。
- 他の商品の購入はなく、容器を返却頂くのみの場合: 返却頂いた容器1個あたり10円を現金でお支払させて頂きます。
- 他の商品の購入と同時に、容器を返却頂く場合: 返却頂いた容器1個あたり10円を現金でお支払させて頂き、それとは別に商品のお値段を請求させて頂きます。(会計上、および、業務上の混乱を避けるため、このような形にさせて頂いております。)
- 対象容器に入った弁当の購入と同時に、容器を返却頂く場合: 返却頂いた容器1個あたり10円を現金でお支払させて頂き、それとは別に弁当の値段と容器代を請求させて頂きます。
- Q10. 対象の容器をまとめてレジに返却してもよいですか。
- はい。まとめてレジに返却してくださっても構いません。まとめてレジに返却くださった容器の枚数を数えさせて頂き、1容器あたり10円を掛け合わせた額を現金でお支払いさせて頂きます。
- 対象の容器を、研究室・寮・サークルなどでまとめて返却し、容器代としてお支払させて頂く現金を研究室・寮・サークルの運営費などにお使い頂いたり、何らかの募金に活用するといった方法も考えられます。対象の容器の返却方法や、容器代としてお支払いさせて頂く現金の活用方法などをご検討頂ければと思っております。
- Q11. 回収ボックスの外や、ごみ箱の外などで散乱している対象容器を回収してレジに持っていってもよいですか。
- はい。学内外の美化の観点から、ぜひ行ってください。散乱している対象容器を、フィルムをはがしてレジにご持参頂いた場合も、容器1個あたり10円をお支払いたします。
- Q12. 容器代を払っていない容器(例: 福島大学外の同様の容器、預り金の仕組みが導入される前に購入した弁当の容器)も、レジに持参したら容器代をもらえますか。
- 対象の容器自体からは、預り金を払っていない容器か否かを区別できませんので、それらの容器につきましても、1容器あたり10円の現金をお支払いたします。
- 預り金の仕組みを運営する観点からは、購入時の預り金を徴収していない容器にも、容器代を支給することは望ましくありませんが、やむをえないという判断です。
- Q13. 容器代を払った容器は、レジにいつまでに持っていけば、お金をもらえますか。
- 期限はありません。弁当容器デポジットが実施されている間に、福大生協のレジに持参して頂ければ、容器代をお支払できます。
- なお、今後、弁当容器デポジットの形態が変わったり、デポジット制度が終了したりした場合には、その時点での仕組みを、回収対象のすべての容器に対して適用させて頂きます。
- Q14. 未返却の容器代はどうするのですか。
- 容器をレジにお持ち頂けなかった場合の、購入時に払って頂いた預り金は、寄付して頂いたとして、容器の回収を進める活動への資金などに使わせて頂きます。また、その他の環境活動や、福祉、災害復興支援への寄付なども考えています。
- 具体的にどのように役立てるかについては、福大生協理事会などで、随時協議しつつ、決めていきます。
- どのように役立てたかについては、今後、随時、福島大学生協における弁当容器デポジット についてのページや、福大生協の各種の広報物等で、皆様にご報告していく予定です。
- 未返却預り金の使途についてご要望があれば、福島大学生協、もしくは、福島大学
経済経営学類 准教授 沼田大輔(TEL: 024-548-8423、E-mail: numata@econ.fukushima-u.ac.jp)までご連絡ください。
- Q15. そもそも、容器代をなぜ、容器1個あたり10円にしているのですか。
- 2011年に、福島大学経済経営学類沼田研究室でおこなった、同様の容器を使っている全国の大学生協への回収方法に関するアンケート調査で、デポジット制度を採用しているいずれの大学生協においても、容器代を容器1個あたり10円に設定していました。また、容器の販売単価よりも安く、回収した容器の価格より高い、キリのいい数字であることもその理由です。
- また、煩雑さを避けるため、購入時にお預かりする1個あたりの容器代と、返却時にお返しする1個あたりの容器代をいずれも10円としています。
- Q16. 「デポジットくじ・ガラガラポン」とは何ですか。
- 福島大学生協の季節ごとの感謝祭のときなどに、福大生協の購買前で実施されるイベントです。
- フィルムをはがした弁当容器1個につき、1回くじびきをでき、1等はコプリカ5000円分チャージ(福島大学生協で5000円分買い物ができる)などがあります。このときにまとめて返却頂き、たくさんくじびきをすることもできます。
- なお、このときに提示頂いた容器について容器代の返金はいたしません。ご容赦ください。
- また、このくじの財源は、未返却の容器代を活用させて頂いています。
- 今後、どのような形態で、このデポジットくじ・ガラガラポンを行っていくかは検討中です。方向性が決まりましたら、弁当容器デポジットのページ、デポジットンのfacebook、福島大学生協のfacebook・twitter・店内掲示などでお知らせします。
- その他のQ&A
- Q17. レジや容器回収ボックスに返却された容器はどうなりますか。
- 一定枚数が集まり次第、随時、容器の製造元である (株) ヨコタ東北 (山形県新庄市にあります)に、福島大学生協から発送します。
- (株) ヨコタ東北では、返却頂いた容器はペレットと呼ばれる粒状になり、新たな容器の製造に使われます。
- なお、この容器は、リリパックと呼ばれる商品で、下図のとおり、フィルム、バージン原料、再生材、バージン原料という4層構造になっています。レジや回収ボックスに返却された容器は、ペレットになって、再生材の部分に使われます。
出典: (財)地球・人間環境フォーラム 「グローバルネット」 2012年12月号,
裏表紙
- Q18. そもそも、なぜ、フィルムをはがすタイプの容器を使っているのですか。
- 下図のように、使い捨てポリスチレン単層のトレーと比べて、はがすタイプの容器(リリパックと呼ばれる商品です)の回収率が60%の場合、環境負荷が減ることが示唆されています。このように、環境負荷を減らしうることが一つの理由です。なお、この容器は、福島大学生協が属している、大学生協東北事業連合の推奨容器にもなっています。
出典: (財)地球・人間環境フォーラム 「グローバルネット」 2012年12月号, 裏表紙
- また、福島大学共生システム理工学類 環境計画研究室の調査によると、リリパックを使う場合、回収して新たに容器を作る材料に使うことが環境に最も優しいことが示されています。
出典: 沼木俊亮 (2011) 「廃棄物広域移動に関する環境指標の提案と人々の意識・行動への効果」
福島大学共生システム理工学類 環境計画研究室 後藤忍ゼミ 卒業論文
- なお、これらの環境負荷は、どのような収集・回収ルートを経由するか、どのような処理・処分をするか、どのような技術を想定するか、どのようなシステムを想定するか、どこまでを評価対象とするかなどによって異なりうるものです。
- Q19. 弁当容器の回収にデポジット制度を適用するのはなぜですか。
- デポジット制度とは、福島大学生協のように、購入時に容器代を徴収し、使用済み容器を返却すると、容器代を返してもらえる制度のことです。
- この対象容器を使い、使用済みの対象容器を回収している他大学生協では、容器の回収方法として、大きく分けて、次の3つの方法が見受けられます:
回収ボックスの設置、デポジット制度の実施、容器返却に対するポイント付与。
- そして、沼田(2012)では、使用済み容器を返却する消費者に現金を支給する形のデポジット制度を適用することが、回収率を最も高くして(現金支給のデポジット制度を実施している大学生協の平均回収率は約6割)、制度の運営を可能にしうることを示唆しています。このことが、福島大学生協の弁当容器の回収においてデポジット制度を適用する理由です。
- また、先行事例として、弘前大学生協、山形大学生協で、弁当容器の回収にデポジット制度を適用し、高い回収率を達成していたことも理由です。
- 2012年11月5日に、福島大学の「原子力災害と地域」の授業でおこなったアンケート(サンプル数134)
で、弁当容器を回収していることを知っていた回答者は83%でしたが、容器回収ボックスに毎回入れると回答したのは22%、ほぼ入れると回答したのは22%、たまに入れると回答したのは25%、入れないと回答したのは31%でした。このことも、容器回収ボックスだけでは、返却につながりにくいことが伺えます。
- Q20. 容器を回収すると環境負荷の削減のほかに良いことはあるのですか。
- 例えば、次の点が考えられます。
- 環境のことを考えるきっかけが増え、環境教育的に前進する
- 他の環境への取り組みや検討に波及する可能性がある
- その他、教育的効果が様々にあると思われます(例えば、仕組みや人々の行動等に関する経済学的・経営学的側面の検討など)
- 回収された対象容器の処理等は、知的障害や心身障害を持たれている方々の雇用・訓練によって担われています。容器を回収することは、このような方々の雇用・訓練・収入に役立ちます
- 東日本大震災の復興過程にある福島において求められている新しい取り組みになる可能性
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